なぜ噂と結びついた|起業

「それがなぜ噂と結びついた」

「登山口にある管理小屋に行ったんだ。すると、平成九年十二月十九日、ちょうど金曜日に、お前の名前と久美子さんの名前が揃って書かれていた。その下には一泊とも書かれていて、下山済みの印もあった。だがな信吾、管理人が覚えていたんだ」

「なにを覚えていたんだ」

「あのおじさんさ、お前が何回も登っていたから顔を覚えていたんだ。だから、下山した連絡は電話で受けたが、ふたりの姿は見ていなかった。と説明してくれた。つまり山に登っていくふたりの姿は確認したが、下山したふたりの姿を見ていなかったんだ」

「それが、どうしてお前たちとつながるんだ。それにお前は一晩どこにいたんだ」

「そんなに興奮するなよ、信吾。俺はずっと小屋にいたよ。毛布に包まって、畳の上で寝転がり、長い髪のかつらをかぶってさ」

「長い髪? それじゃ三人目の女、久美子は、元々いなかったというのか」

「そうだ、信吾。久美子さんは最初からいなかった。さぁ、もう下山しよう。ふもとまで降りると広島の警察官が待っているはずだ」

「広島の警察官?」

「ああ、以前から警察官とは相談していたんだ、証拠を見つけることが出来ないかと」なんて事だ。俺だけが知らなかったのか……クソッ、俺をはめるために芝居したと言うのか。

「だいたいお前ら四人は何者なんだ」

「わたし達?」

「そうだよ、菜々美とか京子とか名乗ったお前たちを含めた四人だよ」

「わたし達は劇団、夢束のメンバーよ」

そう、夢束。

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